映画の中の中国茶を飲むっですって‼️
『「西湖畔に生きる」映画の中の中国歴史茶を飲む』っていう今回のイベント📽️
冷静に考えてみたら、かなり無謀な試みですが、グー・シャオガン監督の2作目の映画『西湖畔に生きる』の配給会社ムヴィオラのスタッフであり、日本語字幕の翻訳者である磯尚太郎さんとのご縁で、なんとも贅沢なイベントが実現しました。


この映画って、マルチビジネスの罠に落ちた母と、母を救おうとする息子の物語。
母と息子の交錯する思いや、西湖畔にある天空の茶畑と、その足元に広がる欲望のビジネス🔥
かなりコントラストの強い映画なんですが、中国茶好きは天空の茶畑を恋うるばかりです💘

山の茶畑や茶摘みをする人々の暮らし、古服で宋代の点茶(茶筅で泡を立てるスタイル)茶藝を披露するパーティーの場面、唐代の餅茶を作る静謐な山奥の寺、スクリーンの中の茶のシーンはすべていいなぁ~👏
そんなわけで今回のイベントでは、茶のシーンばかりを集めて上映し、磯さんに映画のシーンやエピソードを語っていただきました。
そして、中国茶の解説をお願いした高級評茶師の河村圭以子さんのプロの視点には脱帽です👁️🗨️
天空の茶畑のシーンから、茶の品種の違いを見分け、茶畑の標高や地形を確認し、摘み頃の茶葉エリアまで解説するマニアックさに拍手👏

プロローグの部分から、熱く楽しいトークショー。続く1章では『グラスの龍井茶』。
ここからは、高級茶藝技師の山本由美子さんの茶藝に魅了されます。

今回の茶藝は、映画へのオマージュとして考えられたということで、赤い衣装に茶席の赤い薔薇🌹
映画のワンシーンをヒントに構成されました。
水屋では、参加者に提供されるグラスの龍井茶を作る精鋭のスタッフが活躍しています‼️

2章が、今回のメインとなる『宋代の点茶』。
茶藝師は、白の衣装で点茶を披露。白い泡が映える黒の天目碗、茶筅で点てたきめ細かい泡は、ピンと角が立つのが成功の証です。
泡の上には、映画と同じ山水画を描きました。


さて、水屋スタッフも佳境です。30人分の天目小碗を泡を立て、描く文字は『草、木、人、間』。
これって『西湖畔に生きる』の中国語の原題なんです👍


3章目は『唐代の茶』。
こちらは、監督自身もこだわって、唐代の茶のバイブル『茶経』の通りに、茶道具を準備し、茶を作り、飲んだとか。

参加者のグラス茶に湯を継ぎ足し、専門家による映画製作エピソードや歴史茶トークを存分に楽しんでいただきました👌
あっという間の2時間半。
最後は、福建省に滞在中の青蛾茶房の鈴木さんとオンラインで繋がって、みんなで大喜び🎉
今回、高価な龍井茶を提供してくださり、本当にありがとうございました💖

たくさんの人たちの協力があって実現した今回の『シネマde中国茶』。

また、みなさまと一緒に、こんなイベントができるといいな‼️と願うばかりです。
